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予定よりも早く。
次の春の訪れと共に、私たちには終わりがやってくる。

一番初めに言われた事がずっと引っかかっていた。
「遠距離なんて無理に決まってる」

哲哉くんとの日々の中で、私もそう思うようになった。
どんなに好きでも、きっと哲哉くんとじゃ遠距離なんて無理だ。
自然消滅するのが関の山。

来年の4月、私はこの街を去る予定だ。

だからどんなに長く続いたとしても
その時が哲哉くんとの終わりの時。

そんな事を、既に考え始めていたお盆過ぎ。

応援してください☆

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ミカちゃんと2人、カウンターで飲んでて
ミカちゃんがお手洗いで席を立った時。
哲哉くんがカウンター越しに一度ふうっと息をつくとこう切り出した。

「結愛ちゃん…
俺、島に帰ろうと思って。」


どこかで、そんな予感はしていた。
いつかそんな日が来る事もわかってた。
でも唐突過ぎた。

「まだわからないけれど、早ければ年明けにも…
島に帰って、それから落ち着いたら店を開こうと思うんだ。」


年明け。
まさか、だった。
いつか島に帰るとしても、それは私がこの街を去った後の事だと思っていた。
私より先に、哲哉くんがここからいなくなるなんて。

哲哉くんの生まれ育った島は
ここからだって飛行機で約1時間かかる。
来年私が元いた街に戻れば、
あそこからは飛行機乗り継いで行くしかない。
遠い、遠いところ。

哲哉くんは、落ち着いた声で話し続ける。

「とりあえず近いうちに美容室辞めて
その後ここの夜の仕事も辞めて準備に入ると思うんだ。
8月に入ってから本格的にたくさんたくさん考えて
やっと方向性が固まり始めたところ。
正直な話、7月にストレスがピークに来てて
そんな中で結愛ちゃんとの事もあって
俺たくさんの事を一度に出来ないから仕事仕事になって
でもその仕事でもこう見えてすっげぇストレスで
ヤケになって酒飲んだりしてここの仕事に影響したりしてさ。
俺自身良くないし、周りにも迷惑かけるし。
何より、自分が進みたい方向がわかってるから時間を有効に使いたい。

まだ、HさんにもSさんにも、もちろんNさんにも話してない。
結愛ちゃんに、一番に話そうって決めてたから。」


その時ミカちゃんが戻ってきた。
ミカちゃんも哲哉くんとは別の島出身だから事情を聞くと
「島出身は、いつか帰る時が来る。そういう人が多いんだよ。」
そんなふうに言ってくれたっけ。

私は突然の事に驚き
そして何よりも、哲哉くんとのさよならが
思っていたよりも早く訪れるのだという現実が心にきつく圧し掛かっていた。

終わりはわかっていたはず。
どうせいつか終わると思っていたのに。

「何あんた落ち込んでんの!」
「だよ。何か俺が悪いこと言っちゃった?みたいな?」
「いやいや、大丈夫だよ」
「落ち込む必要ないじゃん、応援してくれると思ってたんだけど…
だから一番に結愛ちゃんに言いたかった。」

「うん…ありがとね。
いい事だよね。夢が固まって頑張ることはステキな事なんだよね。」

「あ、でも」

哲哉くんはこう言った。
「結愛ちゃん、4月までなんだよね?こっちにいるの。
仕事場以外じゃ殆ど逢えてないけど
俺がこっちにいれば逢えるじゃん。
だから、出来る限り春までいられるようにしたいと思ってるよ。

ただどうしても、生活の事とかいろんなタイミングもあるしさ
早ければやっぱ年明けになると思うんだ。
だから…うん。」


哲哉くんがそんな事を言ってくれるとは思わなかった。
そんな哲哉くんを見て
落ち込んでいても、早かれ遅かれさよならがやってくるのなら
もう変な意地張ったり、どうでもいいケンカとかはしないでおこうって思った。

少しでも、哲哉くんの笑顔が見たい。
1つでも多く、笑ってる私を覚えてて欲しい。

「ねぇ哲哉くん、
島に帰っちゃう前に、一日でいいからあたしにだけ時間ちょうだい。
仕事の事考えなくてもいい日に、ちゃんとデートしようよ。」

「何する?」
「ご飯食べに行ったり、アシュリー(哲哉くんの犬)と遊んだり、あとは…
哲哉くんと一緒なら何でもいいや(笑)」

「今の仕事の目処がついたらね。
とりあえず美容室辞めたら昼間の時間は作れるし」

「花火とかみたいにぶっちぎったら許さないからね(笑)」
「あはは、うん。」

終わりを知った私は、素直になることに決めました。
もう、遠慮なんてしないし、出来る限り笑っていようと思いました。

たとえ哲哉くんの言葉にまた裏切られる事になったとしても
今思ったことはちゃんと伝えなきゃと思ったのです。

ただでさえ時間のない私たちだから
一瞬さえも、悲しい顔や怒った顔は見せたくないと思ったの。


テーマ : 複雑な心。
ジャンル : 恋愛

Secret
(非公開コメント受付中)

やっぱり結愛ちゃんはすごいな。
あたしには期間限定のお付き合いできないもん・・・。
残りの時間、笑って過ごせるといいね。
>>ミキちゃん
私もこんなの無理だったよ。前は。
いろんな事があって、諦める事を覚えた。
恋愛に関しては絶対とかずっととかそんなもの信じなくなった。
だから初めから、続くことなんて考えられないの。
多分哲哉くんが相手じゃなくても。

残りの時間…
徐々に記事がリアルタイムになってきたので近いうちに書くけれど、どちらかの引っ越しを待つまでもなく終わりが来るかもしれないの…。
ご存知のとおり飲みに出てる日がハンパなく多いので、飲みに行かない日は頑張ってブログ更新します☆
プロフィール

結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

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