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わかってない。
☆前回の続きです☆

哲哉くんの態度があまりにもひどくて
私は完全にキレてしまって、ミキコちゃんと共にお店を出ようとした。

だけどNくんに引き止められて、とりあえずカウンターに座る事に。

Nくんは哲哉くんに何かを言い聞かせるように冷静に話をしていた。
距離があって、その内容まではわからなかったけれど
哲哉くんはNくんに一々反論を繰り返していたみたい。


しばらくして、哲哉くんは厨房に引っ込んでしまって
Nくんが私たちのところへやってきた。
「結愛さん、ミキコさん、本当にすみませんでした。」
そう言ってNくんは私たちに深々と頭を下げてくれた。

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「いやいや、Nくんが謝る必要ないじゃん」
「そうだよ。何でNくんが謝るの(笑)」
「いえ、もう本当に申し訳ないです。
俺も哲哉さんと一緒に働いてる以上、責任がないとは言い切れないんで。」

「大人だねぇ、Nくんは。」
「本当、同じ20代でも全然違うよね(笑)」
「まぁ俺、ここと別で働いてるじゃないですか?
あっちの方で、お客さん対応する事がたまにあるんで
こういう対応もする事がありますから」


Nくんは私の2つ上で、毎日1時からこのお店で働いている。
毎日0時までは、街の中心部にある
結構大きなお洒落居酒屋さんの店長を任されている。

実際同じ20代だけど、私や哲哉くんに比べたらすごく大人だ。

「哲哉さんには、とりあえず俺からちゃんと言いましたんで…
あぁいうのは、やっぱり仕事中お客様に言う事じゃないって。
だから俺からも本当に申し訳なかったです。
何か最近哲哉さん、ちょっと様子が変なんですよね、
お盆前くらいから…」

「変?」
「あ…こういう事、お客様にお話するようなアレじゃないんですけど」

そう前置きをしながら、Nくんは私とミキコちゃんにこんな事を教えてくれました。

「初めてじゃないんです。
哲哉さんが、あんなふうにいきなりお客様に対して…ねぇ
あぁいう態度取って、それでお客様を怒らせてしまった事。
もう何度か俺、間に入って止めたりとかしてるんで…」

「1回とかじゃなくて?」
「ですね…俺が知ってるだけでももう3回?4回?
何すかねぇ…何か精神的に落ち着いてないっつーか
前までこんな事なかったのに、何か最近立て続けにですねぇ…」

「でもよくお客さんみんな許してくれるよね。」
「いや…実際許してくれないお客さんいますよ…
許してくれる人もいますけど、もう取り返しがつかないくらい怒ってしまって
お店に来てくださらなくなった方も…」

「だよね…私ですらこれだけ腹が立つんだから…
でもお店としては完全なマイナスじゃん?」

「そうなんすよね。俺はオーナーじゃないけど、
店長っていう立場でも別で仕事してるから
そういうお客さんの評判がどういう意味を持つかはよくわかってるつもりなんで…」

「Nくんも大変だね(苦笑)」
「いえいえ、これも仕事のうちですから。」

Nくんを困らせてしまった事が、何だか申し訳なかった。
それと同時に、哲哉くんの傍若無人な振る舞いが
こうしてNくんに迷惑をかけ、お客さんを怒らせ
オーナーであるHさんにとって
経営面でマイナスになるような影響を与えている現実を改めて感じて
余計に腹が立った。
私に対する態度はいいとしても
友達を見下し、お世話になっているはずの人たちの恩を仇で返すような真似して。

腹が立つのを通り越して、半ば呆れたと言った方が適切かもしれない。

私とミキコちゃんはNくんに「何か逆にごめんね」と伝え
お店を出る事にした。
Nくんは私たちを出口まで見送ってくれて、再度
「今日は本当に申し訳ございませんでした」
って、深々と頭を下げてくれた。

お店を出て、雑居ビルの通路を抜ける途中
私は隣にいるミキコちゃんと
「何なんだろうね…あれ…」
と、口数少なめに言葉を交わしながら歩いた。

お店から5~6mくらいのところに差し掛かった時
不意に私の両肩に人の手が触れた。

その人はそうやって私の体を通路右の方に避けながら
見向きもせずに、当然謝罪もなく、来店に対する御礼もなく
ぶっきらぼうに歩いて去って行った。

きっとお客さんのタバコでも買いに行くんだ、哲哉くん。

私たちに、暴力を振るわなかっただけいいのか。
突き飛ばすような真似しなかっただけまともだと思わなきゃいけないのか。

とてもじゃないけど、許す気になんてなれない。
そのあからさまに嫌悪感を表面に出した態度は、
反省している人のものなんかじゃない。

いくら好きな人でも、許せないものは許せない。
そんなのを許してしまうのは、本当の愛なんかじゃないもん。

ミキコちゃんに謝って。
この場にはいなかったけどミカちゃんにも謝って。
2人は、哲哉くんの事信頼して何でも話してたのに。

Hさんにも謝って。
商いを続けるという事が、ましてこんな激戦区で10年もお店を存続させる事が
どれだけ難しい事か
少しの悪い評判だってすぐに広まる事を、
少なくとも客商売を続けてきたならわかるでしょう。
Nくんにも謝って。
関係ないのに、哲哉くんのために頭を下げてくれる、
そういう人を蔑ろにする事が人としてどれだけ最低な事か。

何より、哲哉くん自信が重ねてきた努力が、こういう事1度で全て台無しになる。
オーナーになろうとしてるなら余計に、こんな事で可能性をつぶしちゃダメなのに。

絶対にわかってない。
自分のした事全く自覚してない。

私、せめて哲哉くんが誰か1人でもいいから謝るまで絶対に許さないから。


テーマ : どうしたらいいんだろう・・・・
ジャンル : 恋愛

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結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

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