スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
伝わってるのかな?
☆前回の続きです☆

お店に戻ると、哲哉くんは相変わらず何事もなかったみたい。
準備を進めながら私に話しかける。
「今日1人?」

何だかそれが余計に腹立たしかった。
自覚がない証拠だし、もし自覚があったなら反省してない証拠。

「そうじゃなくて。
私、今日哲哉くんに言いたい事があって来たの。」


その言葉と、私の真剣な表情に
ようやく哲哉くんは事態を悟ったのか
「…うん。」
と言ってカウンターを挟んで私の真正面に立った。

応援してください☆

... Read more ▼

「ごめんなさい…。」
私は開口一番謝罪を口にした。
伝えたいことがたくさん有り過ぎて
何から伝えればいいのかよくわからなくて。

哲哉くんは頭を下げた私の姿を見てビックリした様子で
「いやいや!結愛ちゃんが謝ることないよ。」
と言ってきた。

「週末色々と考えたの。
哲哉くんに、誤解させるような何かをしたのなら
それはやっぱりこっちにも非があると思うし。
それに私、出逢ってすぐから特に哲哉くんには良くしてもらってて
だからその優しさとか親切に甘え過ぎてる部分があったし
行き過ぎだって正直あったんだと思う。
このお店の中にいる以上、お客さんとして来てるわけだから
お客さんとしての最低限のマナーってものもあると思うし
そういう意味では礼儀を欠くような振る舞いをしていたのかなって思って。
だからそこは謝りたいと思った。」


哲哉くんは最初、真っ直ぐ私を見ながら聞いてたけど
途中から視線をやや下にやって神妙な面持ちで聞いていた。
時折私の言葉に「そんな事ないよ…」「いや…」って否定を挟みながら。

「だけどさ。」

口調を少し変えた私の声に反応して、彼は再び顔を上げる。

「私、大切な友達を傷付けるような事されるの、本当に大っキライなの。
私のことならまだしも、友達を見下されるとかすごい許せない。」

「…それは…俺もわかるよ…」
「わかるなら、私が今どんな気持ちでいるかわかるよね?
たとえ私たちのした行動が気に入らなかったとか、ムカついたとしても
だからって私の友達を見下してバカにするような言い方は有り得ないよ。」

「それは申し訳ないと思うけど、バカにされたとそっちが思うように
俺もそういうふうに捉えてしまってるからさ
許せないと思う気持ちは多分同じだと思うんよ。
こういうキャラで理解されてる以上、多少いじられる事には慣れてるけど
いじる事とバカにする事って違うじゃん?
それと、男の人から言われるのと、女の人から言われるのも違う。
結愛ちゃんもミキコちゃんも女の人だから更にムカついたってのはある。」

「うん。それはわかる。
だけど私たちが哲哉くんをバカにしたりとか本当に一切ないから。
そこだけはわかってよ。」

「まぁ…
俺、特にこういう問題に関しては思ったことしか口に出したくないから
しばらく考えて、本当に悪い事をしたなって思うまで
口先だけで謝ったりとかそういうの無理だから。
今は自分がされた事に対して言った事だから
悪い事を言ったとは正直思えないんだ。
だからミキコちゃんに謝るの、もう少し時間ちょうだい。」

「…そう…。
あともう1つだけ。
やっぱり仕事中にして良い事といけない事ってあるじゃん。
せっかく毎日必死に働いて努力していろんなものを積み重ねてきても
あんな行動したら、一発でその全てが無駄になってしまうことってあると思うの。」

「そだね…やっぱそこは俺も反省してる。
仕事中にするようなことじゃなかった。
お客さんに迷惑かける事が、1番いけない事だよね。
それは本当に俺も考えたとこで。
頭に血が上ると、思ったこと、うわーーーーって発言してしまうからさ、俺
もっと大人になって、そのへんはきちんとしないといけないって思うよ。」

「哲哉くん、いろんな事頑張ってるの、少しは理解してるつもりだし
哲哉くんが真剣に考えてる事だと思うからこそいつだって背中を押したい。
だからこそ、私だって嘘のない気持ちとか言葉でぶつかりたいと思う。
たとえこんなふうに言う事で哲哉くんが嫌だと思っても。」

「いや、ありがとね。
結愛ちゃん悪くないし、謝んなくて大丈夫だから。
俺も色々考えてやってかなきゃいけないの
頭ではわかってるつもりだし。」


そんなこんなのやり取りをして
結局何が原因なのかわからないまま
多分私も哲哉くんも、決してスッキリはしなかったんだけど
思ったより大人の話ができてよかったのかなと思いました。

それから哲哉くんがお通しの仕込をする隣で
彼のプロの技を見ながらこれからの事を考えていました。

この一件で、人間としてキライとか憎いとか
そんなものは決してなかったのだけど
恋愛感情に変な歪みみたいなものが生まれてしまったの。
こういうのを、「気持ちが離れる」とか「気持ちが薄れる」って言うのかな。

今まで、嫌いになる時はとことん嫌いになる事しか経験してないから
こういう気持ちの変化ってよくわからない。

どうせいつか終わってしまうのだから、それが少し早まるだけだと
自分の中で整理してしまえたらいいんだけど
できる限り長く、ずっと先まで
私と哲哉くんの関係、続いたらいいなって
今もやっぱりそっちの気持ちの方が強いから

この日は月曜日。
とりあえず、今週は週末が来るまでお店に行くのやめようって思った。
今までどんなに少なくても、2日に1回くらいはお店に行っていた。
しばらく逢わない事で、私も冷静になりたかった。
哲哉くんにも、何かしら考える時間にしてほしいと思った。


テーマ : 素直な気持ち
ジャンル : 恋愛

Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

since2009.4.5

最新記事
最新コメント
FC2カウンター
Today
月別アーカイブ
カテゴリ
LoveMusic
PLAYTABLE売れ筋ランキングトップ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
PING
http://ping.blogram.jp/rpc/43797
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。