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君が好き。
私は毎日心の中の葛藤に思い悩んだ。

あの衝動は、間違いない。
久しぶりの感覚だったけど
あれが誰かを好きになる瞬間。

でも同時に思ったんだ。

ヤバイ、好きになってしまう
私はこの人を、好きになっちゃいけない気がする

だって宏樹はまだ学生で
一番下の妹と同い年だしまだまだ若い。
いろんなことを知りすぎている私と一緒にいたら
彼の未来を台無しにしてしまう気がする。

それに私は、春にこの街を去ることが決まっていて

何より、いろんな事があったばっかりでこんな事になるなんて
やっぱりおかしい。

私は宏樹とメールしたり、時には2人で遊びに行ったりしながら
増して行く「好き」な気持ちを必死に抑える毎日を送った。


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その日の夜、もう随分遅くなってから連絡があった。
「ドライブ行こう!」

逢えばもっと好きになってしまう。
それがわかっていても
逢いに行ってしまうというのが好きという事だろうか。



迎えに来てくれた彼の車に乗り込みながら
複雑な気持ちでいっぱいだった。
笑ってるつもりだったけど、うまく笑えてなかった。

「どしたの?
結愛、今日元気ない。」


私は慌てて彼の方を見て笑った。
「ん?そんなことないよ。」

それから私たちはご飯を食べに行って
目的地もなく車を走らせる宏樹と隣同士
たくさんたくさん話をした。

彼の事を知れば知るほど
私の中に確信が生まれてしまった。


私、この人の事が好きだ。
つい数日前までは、完全に弟だと思ってた人だったのに。
5つも歳の違う人なのに。

4月になれば、私はここからいなくなる。
だから残り4ヶ月弱
この気持ちを抱えたまま、何も言わずにここを去ればいい。

それがきっと、彼のためになる。
それから、私と彼がずっと友達でいるためにもなる。


昔の私なら、こんなふうには考えなかった。
好きで好きでどうしようもなくて、
前に進む事しか考えなかったかもしれない。

だけど
いろんなことを経験してしまったから
そんなに簡単には前に進めなくなった。



車は海沿いに停車して
あたりは真っ暗で
ただ、冬の海の波音だけ。

バカ話して、時間も忘れて笑った。

だけど、ある瞬間、空気が変わった。

宏樹は、いつもと違う表情で私の方に向き直った。
いつもの、屈託のない笑顔じゃなくて
真剣な、大人の男の表情だった。

私が、好きかもしれないと思ったあの瞬間の目と同じ。

そして宏樹はゆっくり話し出した。

「結愛、忘れられない人がいるって言ってたよね。
すごく、大事な人だったんでしょ。
もしかしたら今も。
すごく、好きだったんだよね?
そして多分、その人も結愛のこと大好きだったんだと思う。
すごく大切だったんだと思う。

何も知らないくせにって思うかもしれないけど
結愛、その人との思い出話する時だけはすごく穏やかな顔するからさ。

その人と過ごした大切な時間があったから、今の結愛がいる。
俺が今、目の前にいる結愛と出逢えたのも、その人がいてくれたからだよね。

だから俺はその人に対して感謝以外ないよ。
今の結愛に出逢わせてくれて、ありがとうって。」


宏樹…?

いつもとあまりにも様子が違う宏樹の言葉を
私はただ黙ってじっと聞いてることしかできなかった。

そして、次の瞬間、信じられない事が起きた。

宏樹は、シートベルトを外すと
助手席の私を抱きしめて言った。


「ねぇ結愛、俺とつきあって。
俺の、彼女になって欲しい。」



テーマ : 二人のあしあと。
ジャンル : 恋愛

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(非公開コメント受付中)

プロフィール

結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

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