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旅立ちの朝。
4月11日朝のこと


旅立ちは、朝9:52の新幹線。
9:00には駅に着いて、チケットを購入して
私は駅にあるスタバで、宏樹を待っていた。

泣かない。
だって永遠の別れじゃないもの。

だけどやっぱり
まだまだ不安の方が大きくて
この街に留まる事が出来たらどんなにいいだろうと思った。

逢いたい時に逢えない。
触れる事も、その姿を見る事もできない。

そんな中でお互いが、新しい環境に身を置くことになる。
私は新しい職場に新しい業務内容。
宏樹は新しい学校生活。
悩み、迷った時、一番力になりたい、なってほしい人は
遠く離れた場所にいて、頼ることも、頼られることもうまくいかない事があるんだろう。

長年付き合ってきた恋人同士じゃない
私たちは、まだ出会って半年も経っていない。

本当はまだまだ、この街で一緒に過ごしたかった。

どうなるんだろうって思ったらさすがに泣けてきて
私は涙がこぼれる寸前のところで泣くのを必死に我慢した。

泣かないって決めたから。

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「見ーっけたぁ」
入口に背を向けて座っていた私の背後から宏樹はやってきた。

完全夜型で朝が超弱いはずの宏樹が
ちゃんと髪の毛までセットして目の前に座ってる。

「起きれたね(・∀・)w」
「ねー。寝坊したらどうしようかと思ったw」
そう言いながら、テーブルの上にあった私のコーヒーを飲む。

私たちは、本当にいつもと変わらない他愛もない会話を続けた。
テーブルの上で、そっと手をつないで。

あと40分…あと30分…
一緒にいられる時間はどんどん短くなるばかり。

次に逢えるのは、早くても5月7日。
3週間も先。
そんなに離れてたことなんてないから、どんなふうになるのか想像がつかない。

こういう時の時間の流れって異様に早く感じる。
気付いたらもう、発車の12分前だった。

「あ…時間…」
「うん。」

私たちは立ち上がって、スタバから改札口へ向かった。
「持つよ。」
「いいよ。」
「今日くらい、持たせろよ。」

荷物を持たせるのは悪いから、
今まで何度宏樹に「持つよ」って言われても全て断ってきた。
でも宏樹の言った『今日くらい』って一言が私の心に与えた影響は大きかった。

離れ離れになるんだって想いが、強くなった。

宏樹はそんな私の気持ちなんて知る由もなく
「俺ゴロゴロ持つの初めて!!」
なんて言いながら楽しそうに見える。

この人に、不安はないんだろうか。
それとも、未経験の遠距離恋愛に対して、想像が及ばないんだろうか。
たしかに毎日毎日ベッタリな私たちじゃなかった。
お互いの都合がつく時はひたすら一緒にいたけれど
友達との用事が優先だったり、宏樹には同居する家族がいたりで
数日間会わないなんてザラだった。

きっと彼は、その延長線上くらいにしか思っていないのかも。

「ホームまで行こうか?」
「ここで大丈夫。」

本当は、一秒でも長く一緒にいたかった。
でも、ここで離れなきゃダメになりそうな気がした。
走り出す新幹線の中から、宏樹の姿が見えなくなるのなんて耐えられそうもなかった。

改札口から新幹線まで、1分くらいで行ける。
私は5分前になったら、新幹線に向かうと決めた。

宏樹と私はずっと手を繋いだまま、
改札の前で話を続けた。
GW明けたら、宏樹が私のところへ遊びに来てくれるかもって事とか
週明けから始まる、宏樹の学校の事とか。

私も宏樹も、いつもと全く同じ。
この後の新幹線で遠距離がスタートする2人とは思えないほどだった。
笑いあって、ツッコミ入れて…

そして、改札口の時計はついに9:47をさした。
行かなきゃ。

「そろそろ行くね。」
努めて笑って宏樹の顔を見たら彼は
繋いでた私の手を自分の方へ引っ張った。

そして25センチ差の身長の彼は、私を斜め上から覗き込むように
そっと、2秒にも満たない短いキスをした。

その瞬間、駅の雑踏から、音が消えた気さえした。

大きな駅の、新幹線の改札の真ん前。
きっと、いろんな人が見てた。

びっくりして宏樹の顔を見つめる私に彼は
「何だよ、文句あんのかよ?」
そんなふうに言った。

首を横に振った私に宏樹は
「頑張れよ。
体に気をつけて。」

そう言いながら、とても心配そうな顔をしてた。

泣かないって決めたから。
私は、笑顔で行くと決めたから。
じゃなきゃ、きっと宏樹を困らせてしまうから。

私は、必要以上に明るく返事をして
そして宏樹とハイタッチした後改札を通って
改札を挟んだ向こう側の宏樹に
「宏樹も頑張ってね!」
そう呼びかけながら大きく大きく手を振った。

「恥ずかしいから早く行けw」
「言われなくても行かなきゃ間に合わないからw」

私たちは、互いの姿が見えなくなるまでずっと手を振った。

永遠の別れじゃないのに。
3時間あれば新幹線で行ける距離なのに。

私はバタバタと新幹線に乗り込んで座席に座って
そして左手で唇をなぞりながら、
溢れてくる涙を止めることができなかった。


テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

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結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

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