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信じてもらえないという事。
☆前回の続きです☆

仕事を抜けて家まで送り届けてくれた哲哉くんは
私の腕を掴んでマンション脇の壁のところに連れて行った。

背後には壁、体の両脇には哲哉くんの腕。
私が9センチのヒールを履いても、私より背の高い哲哉くんは
壁に手をついて、ちょっと上から私の目をじっと見つめながら言った。

「結愛ちゃんて、本当わかりやすいよね。
さっきの電話、アイツからだったんじゃないの?」


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哲哉くんはまさくんのことを「そいつ」とか「あいつ」って言い方をする。
そうだ、と認めるしかないのはわかってても
気まずいのと申し訳ないのとで私は何も答えられなかった。

「訳わかんねぇ!
連絡取る必要がどこにあるんだよ!」

「連絡取ってたんじゃないよ」
「はぁ?何その言い訳。
電話してたんだろ?」

「かかってきた電話に出ただけで」
「出る必要なんてないだろ!
好きだから出たんじゃないのかよ!」

「違う!」
「違わねぇだろ!何でそんな嘘つくんだよ!」
「嘘じゃないもん!
何で嘘って決め付けるの!?」

「お前電話終わって戻ってきてから明らかに様子がおかしかったんだよ!
そんなの目の前で見るこっちの気持ちにもなれよ!」

「もう連絡しないでって言ったの!
哲哉くんが大事だから!
大切な人を傷付けたくないからって、さっきのが最後だったの!」


ここまで言ってようやく哲哉くんは冷静になれたみたいだった。
口を噤んで私からちょっと目を逸らしたあと
再び私の目を見つめて
「別にいいけどね。
俺はお前の事なんて信じてない。」

そう言った。

哲哉くんの心の傷が、そういう冷たい言葉を言わせるのだと
頭ではわかっていても、私の心はついてかない。

信じてもらえないって辛い。
きつい言葉は悲しいんだよ。

私は悔しくて悲しくて思わず泣き出してしまった。

ひどい…ひどすぎる…
私が何を言っても信じようとしてくれない。
それがただひたすらに悲しくて。

そのうち、私が本当に泣いてしまっている事に気付いたのか
哲哉くんは慌てて私の頭をヨシヨシしながら私の顔を覗き込む。
「いや…ごめん、
そんなつもりじゃ…
結愛ちゃーん、ごめんってば。
許してよ。
ねぇ、許してくれないの???」


すごく悲しいんだけど
その哲哉くんの慌てっぷりを見てたらおかしくなってきて
私はしばらくしてから哲哉くんに言った。
「私の事、信じてくれるなら許す。」
「いや…それは無理だ。」

何ー!?

でもそう言いながら哲哉くんはいたずらっ子みたいな笑みを浮かべてる。
この顔で笑う時は嘘とか冗談を言う時。

「ムカつく(-_-)帰れ。」
「あーそういう事言うの。
帰っていいの。じゃあ帰る。」

「どうぞ(-_-)」
「やだ!まだキスしてない。」

哲哉くんは私に何度もキスをした後
1度しっかりと抱き締めてくれて
最後にもう1度キスして耳元で
「じゃあね。」
って言うとお店に戻って行った。

簡単に許してしまう私は、ダメな女だろうか。
でも、哲哉くんの過去を知っている数少ない人間として
どうにか彼を理解したいと思う。

彼の過去を知っている女性は
私と、ミキコちゃんと、ミカちゃんだけ。
最初に話してくれたのは私だった。
それを、お店のSくんはとても驚いてたっけ。
「哲哉がそのことを自分から話すことって滅多にないんだけど」
って。

だから。
きっと哲哉くん、私に裏切られる事に過剰反応してるんだと思う。
そう思わなきゃ正直やってられない。
そのくらい哲哉くんの天邪鬼っぷりは激しい。

もう無理だと思うまでは、一生懸命彼の心と向き合いたい。
諦めずに理解できるうちは…。

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テーマ : 切ない恋
ジャンル : 恋愛

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プロフィール

結愛-YUE-

Author:結愛-YUE-
これまでの出来事は
コチラ
2010.4.26更新しました。

このブログに出てくる人については
コチラ
2010.3.18整理しました。

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